データハンドリング演習

第1回

現在、CTMRI、内視鏡、超音波等で使用される医療デジタル画像データはDICOMDigital Imaging and Communications in Medicineという国際標準規格によって保存、通信されています。よって医療画像を人工知能(AI)で分析するためにはこのDICOM規格について理解し、画像データを閲覧し取り出す必要があります。更に医療データの取り扱いおいては特に情報セキュリティが重要なので、オフラインで作業できる環境も必要です。その後は通常のAIによる画像分析と同様の方法で行います。

 

最近ではGAFAのようなIT大企業が独自のビックデータとAIを使用して健康関連ビジネスに参入することを検討又は実行しています。現在では医療AIは研究段階で商品化しているものは数少ないです。しかし医療AIに必要なビックデータはAIのみならず公衆衛生やマーケティングにも大変有益なので、現在においても莫大な経済価値を有します。よって公衆衛生分野の専門家でかつAIの知識を有する人材はこのようなIT分野でも活躍できるかもしれません。この事業にはプライバシー保護対策も必須となります。